10年ほど前、歯科業界は空前のインプラントブームを迎えました。全国各所でインプラントセミナーが行われ、多くの歯科医師がその技術を学ぼうと行列をつくりましたが、なぜ、このような状況になったのか？

それは、収益性の高い自費診療として、インプラントが注目されたからです。歯科医院の供給過多、患者数減少、保険点数改善の見込みが薄いなど、このような問題を解決するために、インプラント治療の導入を検討する先生が増えたのです。

その後、多くの歯科医院がインプラント治療を診療科目に掲げるようになり、多くの患者さんが、インプラントの価値を認知する時代に入りました。

このような背景もあり、現在は、多くの歯科医院が、より高度なインプラント治療を求めるようになりました。

しかし、その結果トラブルを起こす症例が増えることとなったのも事実です。

歯科医療技術の発展は著しく、インプラント治療においても、この10年でいろんな変化がありました。そのため、セミナーもたくさんのものが存在しています。

弊社も、これまでにインプラントDVDやセミナーを何度も企画してきましたが、ここ最近、特徴的なシーンを目にすることが増えました。

それは「リカバリーオペをどうやるか？」という話になった瞬間、受講されている先生が一斉にメモを取りだすこと。インプラントを取り扱うクリニックが増えた結果、トラブルに遭遇するクリニックも増えたのでしょう。

治療のゴールは一つですから、インプラント治療を続ける以上、トラブルシューティングやリカバリーオペの知識はとても重要です。特に、インプラント周囲炎の予防や対応については、多くの先生が興味をお持ちですが…

講師の華々しい成功症例が紹介されるインプラントセミナーは多いです。もちろん、それらの解説からは、有益な情報、知識、技術が学べます。

しかし、トラブルシューティングやリカバリーオペを学ぶ場合、トラブル症例も無視できないと思いませんか？

「失敗は成功の母」という言葉がありますが、特にリスク回避やリスク対応の分野では、成功よりもトラブルから学べることの方が多く、現実的です。

震災などの自然災害で考えるとわかりやすいかもしれません。被災してはじめて知る想定外のことがあり、その経験があるからこそ、現実的で効果的な対応を考えることができます。

日本の災害対策は世界的に評価され、各国に模倣されることも多いですが、わたしたちは、たくさんの災害を経験しているからこそ、本物の対策を取ることができるのです。これと同じです。

インプラントのトラブルシューティングやリカバリーオペを学ぶには、たくさんのトラブル症例を目にし、そこから真の原因、適切な対応、予防を探ることも大切だと思われないでしょうか？

トラブル症例から学べることは多いですが、経験の浅いドクターのトラブル症例と、熟練者のトラブル症例から学べる内容は明らかに異なります。

後者は、多くのドクターが気づけないトラブルの原因や、本物のリスク回避、対応策を知ることができます。

有名なドクターのトラブル症例は、なかなか目にすることができません。しかし、今回、臨床歴45年でインプラント先駆者として知られる「伊藤雄策」先生の本物のトラブルシューティングが学べるようになりました。

インプラント先駆者として知られる伊藤先生ですが、現在は、チェア２台で１日５～６名を診療する、自費メインの小さなクリニックを開業されています。

伊藤先生のクリニックは、他と大きく異なる特徴があります。それは、患者さんに歯科医師が多いこと。今までいろんな歯科医院を取材してきましたが、こんな話は初めてです。

つまり、伊藤先生は歯科のスペシャリストが安心してインプラント治療をお願いする歯科医師。実際、伊藤先生は、インプラント治療ですばらしい結果を出し続けてきました。

なかでも驚異的なのが、良好な予後が長期間続くこと。たとえば、インプラント治療が不可能であろう顎堤を骨造成し、10年以上予後が良好なケース、また、37年経過しても予後が良好なケースもお持ちです。

現在、歯科では「Longevity」という言葉が重要視されていますが、伊藤先生は、すでに高いレベルで、インプラント治療の「Longevity」を実現されているのです。

伊藤先生を講師にお迎えした今回の最新プログラムでは、この３つのセクションに分けてインプラント技術が学べます。特に、インプラント周囲炎の予防と対応については、多くの先生が悩む分野なので必見です。

セクション①
最新インプラント治療の情報と理解

インプラント治療に対する基本的な考え方と、抜歯即時埋入についての考え方が整理できます。さらに、デジタル機器を用いた最新のインプラント治療が具体的に学べます。ベーシックを求める先生も、アドバンスを求める先生もご満足いただける内容です。

セクション②
トラブルシューティング（ペリインプラントタイティスの対応）

インプラントにおける歯周病と呼ばれる、ペリインプラントタイティス（インプラント周囲炎）は、多くのドクターを悩ませています。また、インプラント治療を続ける以上、必ず遭遇する問題です。どのようにしてインプラント周囲炎を回避するのか？ 遭遇したらどのように対応すべきか？ 症例を見ながらトラブルシューティングの詳細を学んでいただけます。

セクション③
トラブルシューティング（スクリューvsセメント）

上部構造を口腔内に締結する場合、基本的にスクリューとセメントの2通りの方法があります。それぞれのメリット、デメリットを正しく知ることで、より優れた臨床が可能になります。このセクションも、たくさんの症例を見ながら、具体的な技術を習得できます。

他にもたくさんのことが学べる今回のプログラムですが、収録内容を一部ご紹介すると…

10年前と比べて、多くの患者さんがインプラントを知るようになりました。

このペースだと、あと数年たてば、さらに多くの患者さんがインプラントの価値を知り、治療の選択肢の１つとして考えるようになるでしょう。

多くのクリニックにとって良い話だと思います。経営的な側面だけではなく、患者満足度においても、インプラントはすばらしい価値を持つ診療ですから。

しかし、インプラント治療は簡単ではありません。熟練ドクターでも失敗するケースはありますし、これからも次々と新しい技術が登場するでしょう。

新しい技術を学び続けることも大切ですが、もし、この先もインプラント治療を続けるならば、トラブルを未然に防ぐ方法と共に、遭遇した場合の適切な対応を1つでも多く心得ておく必要があります。

今回のプログラムで学べる、トラブルシューティングやリカバリーオペは、伊藤先生が膨大な臨床経験の中で培ったものであり、今後、先生のインプラント臨床数が増えるほど役立つ技術です。

ぜひ、トラブル症例から学び、より確かな技術で、もっと多くの患者さんを笑顔に導きましょう。

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