先生のパートナーとして活躍するDH。
口の中に溜まった水をすったり、歯石をとったり、時には怖がっている患者さんに声をかけたり、また医療器具の消毒や準備等、歯科医師の第三の目となって動いてくれます。
医師にメスを渡す看護師が必要なように、歯科医師にはDHが必要不可欠な存在ですよね。
DHが診療補助をした場合と、そうでない者が補助をした場合、歯科医師の技術力に20%もの差が出ると言われています。
先生も、普段は声に出さなくても、DHが歯科治療における「治療の質」を保つ上で、重要な役割を担ってくれていることに感謝していることでしょう。
しかし…
現在、就業しているDHは約11万人。一般歯科医院に就業しているDHは約9割と言われていますから、実質10万人弱のDHが、全国68,000院の歯科医院で働いているわけです。
これを1医院平均に換算すると、約1.5人。医院の規模にもよりますが、DHが1人という医院が多いことが推測されます。
もうお気付きかと思いますが、歯科医院にとって深刻な問題とは、DH不足です。
ここで、さらに重要なデータをお示しします。
先ほど、就業しているDHは約11万人とお伝えしましたが、実はDHの資格を有していながら就業していない人はそれ以上の15万人に昇ります。
多くは結婚や出産を機に辞めていきますが、その後、再びDHとして働く人はごく少数であることがわかります。
では逆に、新たにDHとなる人はどうでしょうか? 年間6,500人が新規に免許取得しますが、実際に就業する人は3,600人程度。
つまり、1人の新卒DHを迎え入れられる割合は、19医院のうち1医院。
これらのデータから、先生の医院で働いているDHは、とても貴重な存在であることがわかります。
しかし、このような状況で…
専門学校が3年制になったことで、より意識の高い人がDHを目指す傾向にあります。
しかし、修業期間が同じ3年制でありながら、収入はDHの約1.3倍という看護師の存在は、朝から晩まで休む間もなく働くDHにとって、理不尽に思うこともあるようです。
偏見・語弊を恐れずに申し上げると、国家資格を有しながらも、医療従事者としての地位は必ずしも高くない彼女たちは、一体、何をモチベーションに日々診療にあたっているのでしょうか?
「いや、うちのDHはイキイキと働いているよ」と思われたなら、それは先生の人柄やマネジメントが行き届いているのだと思います。
しかし、そうでないなら…
明日、突然「辞めます」と言われたら、先生はどうしますか?
辞める1~2ヵ月前に言われるのではなく、「今日をもって辞めます」と言われたら…
DHへの待遇を良くしましょうというお話ではありません。
ただでさえ診療報酬が低く、人件費率も高く、DHも不足している状況で、急に取り組めるものではありませんから。
今回、お伝えしたかったこと、それは…
弊社の教材で技術研鑽されている先生と同じように、ともに戦う先生のパートナーとして、真のDHのプロフェッショナルになってもらうのです。
「どうやって?」と思われたなら幸いです。なぜなら次回、その方法を教えてくれる「あるカリスマDH」をご紹介するからです。
ひょっとしたら今、先生の脳裏によぎった人物かもしれません…